自律神経・リンパの流れが痛みの原因になるのはなぜ?

体育会系と癒し系、双子の交感神経

ではそれぞれの役割について説明をしていきたいと思います。

交感神経は人と活動を支える体育会系です。

運動している時や、日中仕事をしている時に、心臓の働きを高め、血管を収縮して血圧を下げ、消化器官の働きも抑えて、活動的な体調を整えます。

一方副交感神経は癒し系です。

日中働いて疲れた体を癒すために、心臓の働きをゆるやかにし、血流を増やしリラックスモードにします。
そして、細胞の分泌や排泄を促進させる働きをするのです。

こうして、あなたの体は二つの交感神経がシーソーのように交代で調整しながら生命活動を維持しているわけです。

ストレスが体を破壊する

 


私たちは…
絶えず強いストレスと緊張の中で生きています。

すると…
活動時には交感神経が働いて、たくさんのアドレナリンを放出し、外から侵入してくる大きな細菌と戦い感染症などからあなたの体を守ろうとします。
→そのため白血球内に顆粒球が増えます。
 
ところが…
働き過ぎのあなたは気の休まる時がありません。
本来、交感神経と副交感神経が交互に働くはずが、交感神経の働く時間が多くになります。
すると顆粒球がどんどん増えて、増えすぎの状態になります。
その結果色々な問題がおこってくるのです。


白血球の顆粒球が増えすぎると、体の中では次のようなことが起こります。

●細菌のいない場所では、顆粒球から大量の活性酸素が放出され組織破壊の炎症を起こします。
●さらに大量のアドレナリンが放出され、血管が収縮し血流障害が生じます。
●その結果、細胞に栄養や酸素の供給が停滞し、血管に老廃物が溜まることになります。
(血液は全身の細胞に栄養と酸素を送る役割と、体にとって不要な老廃物を回収する役割をしています。)

これが痛みの起こる大きな要因になります!

交感神経が長く働くということは副交感神経の方があまり働かないということになります。副交感神経は夜、自血球の中のリンパ球を増やして、1日の活動で壊れた細胞、老化して働きが悪くなった細胞やウィルスに感染した細胞などを排除して、細胞の入れ替え作業をします。

つまり副交感神経が働かないということは、このリンパ球が減少することになります。
リンパ球が減少するとウィルスと戦う力が低下することになります。つまリカゼなどの感染症にかかりやすくなるわけです。

さらに体の消化器官の働きが低下してきます。便秘になったり、体に不要な老廃物を排出できないので、胆石や腎臓結石なども起こってきます。

このように私たちの体の働きをコントロールする自律神経の働きが私たちの健康と大きくかかわっているのです。

ポイント

  1. 人間の体の60兆個の細胞は自律神経がコントロールしている。
  2. 自律神経には昼に働く交感神経と夜に働く副交感神経がある。
  3. 最新の研究で、自律神経は白血球までコントロールして体を細菌から守っている。
  4. 昼に働く交感神経は白血球の中の顆粒球を増産して、感染症などから体を守っている。
  5. 夜に働く副交感神経は白血球の中のリンバ球を増やして細胞の入れ替え作業をする。
  6. 体がストレスを感じると、交感神経は顆粒球を増産し過ぎて色々な問題が起きる。
  7. 体がストレスを感じると副交感神経の働きが悪く、リンパ球が減少して問題が起きる。

体内の主な免疫細胞群の動き

マクロファージ

体内パトロール細胞。体内の不要な物質や外から入った異物などを食べ尽くし、その食べたかけらをヘルパーT細胞に提示して敵の存在を知らせ、免疫システムにガン細胞やウィルスヘの戒厳令を布告します。

Tリンパ球

免疫系の3つに分かれる非常に重要な細胞群。

◯ヘルパーT細胞:
免疫細胞群の司令塔。マクロファージから送られてきた抗原情報をB細胞・T細胞に伝えて、ガン細胞やウィルスヘの臨戦状態を整えます。

◯キラーT細胞:
ヘルパーT細胞から指令を受けるとただちにガン細胞やウィルスを直接攻撃し排除します。

◯サプレッサーT細胞:
キラーT細胞の攻撃により敵が―掃されると免疫システムの警戒態勢を解くように指令を出し、攻撃が過度になり良性の細胞まで攻撃しないようにブロックします。サプレッサーT細胞質の機能が低下すると抗原抗体の産生が止まらず、アレルギー疾患や自己免疫疾患の原国となります。

Bリンパ球

抗原抗体を直接産生する細胞。ヘルパーT細胞から指令を受けるとただちに抗原に対抗する抗体を造り出します。
抗体は免疫グロブリンというタンパク質で、これが抗体と結合してガン細胞やウィルスを駆逐します。

NK細胞

ヘルパーT細胞の指令とは関係なく単独で行動する細胞。ガン細胞やウィルスなどの敵を見つけると素早く強力な武器で攻撃し、免疫細胞群の中で最大の攻撃力を持つ細胞。ナチュラルキラー細胞といわれ、キラーT細胞が特定のガン細胞やウィルスを攻撃するのに対しどこの部位のガン細胞やウィルスであろうと手当たり次第に攻撃する「ガン細胞の殺し屋」です。多糖類β―Dグルカンなどの有効成分の補給により、ガン細胞やウィルスに対し強大な攻撃力を次第に身につけていきます。

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